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考える力をどう育てる(愛媛新聞に掲載された、池上正さんのコラムより)

このブログを初めてすぐの頃、もう2年半ぐらい前になりますが、
ここで一冊の本をご紹介させていただきました。
本の紹介「サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法」

著者の池上正さんは、元ジェフ市原・千葉ジュニア担当コーチ。現在はNPO法人I・K・O市原アカデミーの代表をされています。

最近は第二弾の著書も出版されたようです。
サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標 (edu book)サッカーで子どもがみるみる変わる7つの目標 (edu book)
(2010/11/15)
池上 正

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第二弾の本は現在読破中ですので、書評は後回しにするとして、
その池上正さんに関する愛媛新聞のコラムをインターネットで発見しました。

これは一読の価値アリです。非常にいいことが簡潔に書かれていました。

愛媛県の少年フットボールクラブ・今越フットボールクラブ
のサイトから、転載させていただきました。
ちなみにこの今越フットボールクラブさんのサイトも非常にいいことが書かれています。
少年サッカーは本当に裾野が広いなーと改めて思う次第です。

以下、考える力をどう育てる
「2010年10月24(日)の愛媛新聞教育を考える」のコラムより

現代の子どもにとってサッカーは野球と並ぶメジャースポーツ。休日の公園や学校の校庭で、子どもたちがコーチの指導を受けている姿は、日常の光景だ。そのサッカーを通じて考える力をど育てるか。30年以上にわたって子どものサッカー指導を続けてきたNPO法人I・K・O市原アカデミー代表の池上正さんに聞いた。(共同通信編集委員・山田 博)

ある幼稚園でのこと。2列に並んでいた子どもたちが「ピーッ」という先生の笛でさっと4列に並んだ。先生は、「うちの子は、すごいでしょう」と得意げだ。そこで、私が笛を吹き「3列に並んでください」と声をかけた。そしたら、子どもは、その場に固まってしまい動けない。訓練している4列は、できるが、やっていない3列と言われると途端にできないのだ。気がつくとどの子も先生の顔をじっと見て指示を待っている。

サッカーでも似たようなことがある。「右へパスだ」 「そこでシュート」 試合中、大声で指示するコーチの姿は、おなじみだろう。失敗したり、思うようにできなかったとき、すぐにベンチのコーチの顔色を伺うことのなんと多いことか。
サッカーに限らず、実践では練習したような場面は、ほとんどない。言われたとおりのことしかできない子が対応できないのは、当たり前だ。
状況の変化に対応するには、子ども自身が自分の頭で考え、判断しなければならない。なのに何から何まで世話を焼いて、子どもに考える余裕を与えないようでは、伸びようとする芽をわざわざ摘んでいるようなものだ。

小学校低学年のころには喜んでグランドに飛び出した子どもが、学年があがるとだんだんぐずぐずするようになる。やらされているサッカーでは、楽しいはずもないからだ。せっかくの才能のある子がやめていく。指導の厳しいことで知られるコーチ指導者のところでそんなケースが多い。試合後に、「あれが悪い。これが悪い。」と口で言っても、子どもの耳には、届かない。それよりも次の練習でまずかった場面を再現し、子どもが自分で考える状況を作る方が理にかなっている。それがサッカー先進国のヨーロッパ流だ。

日本では、基本が大切だとしきりに言われる。だが、手で投げたボールを胸で受ける型どおりの練習を何度やっても、実際の試合の速く、強いボールには、対応できない。実践では、仲間の位置を見て、どこにパスするか、どんな強さならつながるか、瞬時に判断する力が求められる。それには自分で判断する経験を重ねるしかない。

大事なのは、子どもが本当に楽しんでやっているかどうかなのだ。楽しければ子どもは、真剣になるし、自分で工夫する。それがうまくいけば、益々楽しくなる。仲間と考えた事が成功すれば、最高だ。失敗したら別のやり方でやればいいと言う感覚も身につく。

おもしろいと思えば、当然勝ち負けにもこだわる。負ければ何がまずかったのか、あれこれ言わなくても、自分たちで考える。子どもが自分で考えられるような環境を整えるのが大人の仕事だ。

日本では、練習でも試合でも、コーチの指示通りできなかったりすると、責められたり負けようものなら、罰としてのランニングが待っている事もある。これでは、心が弾まなくなるのも当然だ。試合で負けて、落ち込む子どもを励ますどころか、何をやっているのかと責め立てる親までいる。

サッカーは、チームスポーツだ。私の所では、学年の枠をはずし、幼稚園から中学まで一緒に練習する。相手の力を判断して、とりやすいパスを出す。小さな子どものことを考えられる子ほどうまくなる。多くの人と触れ合い、自ら動くことを通して、人間として成長できるのがサッカーというスポーツだ。それを多くの大人に分かってほしい。

一口メモ(記者からの)
 サッカーでは、瞬時の判断が求められる。ボールを出すタイミング、自分のポジション・・・。どれも教えられてできるものではない。「グランドは、教えてもらう場所ではなく、自分で学ぶ所だ。」と池上さんが言うのも「子どもが自ら動くことでつかんでいく」ことが基本になるからだろう。そのエネルギーは、面白さだ。面白いから真剣になる、工夫もする。 こんな言葉に、子どもにとっての学びの道筋は、勉強もスポーツも同じなのだと感じた。

池上さんは、小学校低学年の子の場合、大人のサッカーのような、一人一人のポジション(役割)は、決めずに少人数の4人ずつで試合をさせる。「小さいうちは、ボールを蹴ってこそ楽しい。決めると全くボールに触れない子も出てくることになる。ボールに子どもが群がるだんごサッカーでいいのです。」 池上さんのような指導者が増えれば、日本サッカーが飛躍する日もそう遠くないに違いない。
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